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会報より

モォツアルトと映画 会員番号 K418

 今から30数年前「短くも美しく燃え」というスェーデン映画の中で、ピアノ協奏曲第21番K467の第2楽章が非常に効率的に使われていたのを想い出します。
悲恋物語でしたが、モォツアルトの澄みきった音楽とスェーデンの自然がとても美しく調和して、当時の若者の心をとらえたものでした。
そのちょっぴりあと位に、アニュエス・バルダ「幸福」の中でもクラリネット五重奏曲K581などが、すくいようのない暗く重い物語をやわらげていました。
他にはヴィスコンティの「家族の肖像」でのバイオリンとビオラの為の協奏交響曲第2楽章K364、K418のコンサートアリア、ベイルマンの「鏡の中の女」の幻想曲ハ短調K475、ゴダールの「ウィークエンド」のピアノソナタK576、「勝手にしやがれ」のクラリネット協奏曲K622、それにとても記憶に残っているのが「結婚しない女」のピアノソナタK332、ジル・クレイバーグの心の動きにあまりにも自然で的確微妙で現代の作曲家が付けたのと勘違いしそうになる位、良かったです。
まだまだ映画の中で使われているが、とりわけ印象に残っているものを挙げてみました。

 これもずいぶん昔に雑誌で読んだものですが、戦争中ニュース映画に音楽をつける仕事をしていた人の話ですが、適当なレコードを捜して音を入れる仕事だったそうですが、「モォツアルトの曲ならどんなものにもピッタリあった。唯モォツアルトでダメなのは戦いの場面だけだった」と。

 モォツアルトを愛する人たちが増えていくということは、この世から争いが無くなるということ!!
1999年は世界中の人々にとって平和で幸福な年になりますように!!